2018年04月27日更新
笑顔を取り戻した”アスリート魂”伊藤美誠選手!

卓球 伊藤美誠選手の消えた笑顔を取り戻したドキュメンタリーを知りました!
伊藤美誠選手は、リオデジャネイロ五輪で平野早矢香選手、福原愛選手と共に参戦した団体戦で、卓球史上最年少のメダリストに成りました。
この時、伊藤選手のバックスイングを全くしない「みまパンチ」という相手選手を翻弄して仕留める技で、メダル獲得に貢献しましたネ!

試合は大好きだが、基本練習が嫌いと言っていた。
伊藤選手 大阪での練習場所では、自ら練習内容を考え自由にラケットを振っていた。
「自分は、自由 そういうのが好きで縛られるのが好きじゃなかった」
「プレースタイルも同じ練習をしていたら同じ撃ち方に成ってしまう」と思っているからである。
練習も、極めてマイペース!!
この映像では、サーブ練習をしていた。
サーブ練習で、ボールの軌道、誰も打ったことのない回転を探っていた。
試合で使える技なので面白い卓球ができたらいいとも言っていた。
遊びの中で、変化を付けて技を生み出す…
ここから”みまパンチ”も生まれたようだ!!

常識を覆す”みまパンチ”は、時間が普通より0.03秒速かったという。
常識の速さは0.30秒でこれより0.03秒速い。
卓球というのは時間、自分の時間を削りながら、リスクを追うことと言われている。

この時間短縮を可能としているのが、眼の動きと映像は読み取った。
伊藤選手の眼は、ボールを見ている時間を、相手だけを見ていて、
ボールの方向を感知し”みまパンチ”を打つ!
しかし、伊藤選手は相手を見ながら、うっすらボールは見えていると言う。

2016年の伊藤選手の素顔は、天真爛漫の高校生で練習中もトレードマークの笑顔を絶やさない姿をよく見かけていました。
この時のインタビューでは…”卓球のことばかり考えると、頭が一杯になる”と卓球に背を向けた言葉も出ていた。
悔しいと言うより、勝てない自分の卓球が良くわからなくなって来た。
そして、持ち前の笑顔が消えた。

伊藤選手の弱点を徹底的に研究してきた平野美宇選手に1-4で負けた全日本選手権では、みまパンチも影を潜めていた。
平野選手たちに負けた理由を見抜いていた人がいた…それは母親のみのりさんだという。
その弱点は、足、フットワークと…
「変われるチャンスを貰ったのじゃないか」と声をかけたそうです。


ここから、たった一人で中国に2週間の合宿練習許可を取り、足を使った卓球を手にしようと決意したそうです。
中国にした理由は、トップ選手、地位も関係なく「人生をかけた競争をした闘い」をしているという…
12歳〜20歳選手達が、地方で集団生活をする練習に加わった。

日本なら決まるスマッシュも、中国選手には打ち返された。
又、中国選手特有の軌道で大きく曲がる軌道も経験した。
合宿の後半で、14試合の中国リーグにも挑んだ。
試合前の練習台でさえも、自分から割り込んで場所を得ないと練習もできなかった。
14試合、予備軍に負ける訳にはいかない〜
10試合過ぎてから、疲労はピークに達して来た。
体が思うように動かない…
最後の力を振り絞り、14試合を負けずに乗り切った。

伊藤選手は”しんどい、きついけど楽しい!!”と久々の笑顔で中国を後にしていました。

今年の全日本卓球選手権では、ライバル平野選手との決勝を撃破して優勝。
シングルスもダブルスも、ミックスも優勝で三冠を手にした。
ここで、東京オリンピックでの”金メダル”が視野に入ってきました。

トレードマークの笑顔も、みまパンチもすっかり戻り、足を使った練習も忘れないで頑張っていることでしょう\(^o^)/